blog

    1. blog
      1. はじめに/blog
      2. P_BLOG
      3. 各種設定
      4. まとめ
      5. 補記

はじめに/blog

blogとBBSはどう違うのか?
Trackbackとは?
これらの疑問に応えていくことが、わたしにはblogの理解につながりました。blogとBBSは機能としてはそう大きく違わないのだということはできるのでしょうが、blogやBBSと呼び方が違う意のですから、それぞれ何らかの概念規定があるものと思われます。
まず「ASCIIデジタル用語辞典」から引用です。
Weblog(ウェブログ)の略で、ブログと読む。日々更新する日記的なページを指す。他者のblogに対するコメントを、自サイトの日記のネタとして利用する際に、先方に記事の引用を知らせるとともに、自分の記載したコメントを先方に自動送信する“トラックバック機能”を持つ場合が多い。この機能を利用すると、どちらのウェブサイトからでも相互のblogのコメントが参照できるため、単独のblogよりも幅広い意見交換が期待できる。
「ASCIIデジタル用語辞典」から引用

つづいて「IT用語辞典」から引用です。
Blog 【Weblog】
別名 : ウェブログ, ブログ
 個人運営で日々更新される日記的なWebサイトの総称。一般的には、単なる日記サイト(著者の行動記録)ではなく、ネットで見つけた面白いニュース記事やWebサイトへのリンクを張り、そこに自分の評論を書き加えた記事が時系列に配置されているWebサイトのこととされているが、厳密な定義はない。「blog」と省略して呼ばれることも多い。
 インターネットの普及につれて、多くの人が個人のWebサイトで日記をつけ始めたが、Web日記は紙の日記と異なり、その内容が広く一般に公開されており、ほかのサイトからリンクされたり論評されたりする。また、電子メールなどを通じて著者と読者がコミュニケーションをはかったり、特定のトピックスについて電子掲示板で多人数で論議することも容易である。
 そうした環境の中で、Web日記は独自の進化を遂げ、それまでの個人サイトでもない、紙の日記でもない新しいメディアとして台頭した。そうした新しい形式の日記風サイトを指す言葉として「Web」と「Log」(日誌)を一語に綴った「weblog」という言葉が誕生した。
 Weblogでは個人の行動の記録は重視されず(一切載せないわけではない)、ネット上で独自に見つけた面白いもの、変なもの、スクープなどを紹介し、そこにリンクを張って論評を掲載するという形式が主流。取り上げられるのはWeb上の情報に限らず、世相や時事問題についての独自の情報や見解、街で見つけた話題を紹介するという記事も多い。事件や事故が起こった際に、地元の人や関係者、目撃者などが自分のWeblogに知っている情報を掲載することで、メディアを介さずに「生の」情報が流通するという事例(イラク戦争時にイラク人の男性が公開していた「バグダッド日記」など)も見られる。
 多くのWeblogには読者から容易にフィードバックできる機構が用意されており、話題ごとにコミュニティが形成されている。また、別のWeblogの気になる記事へのリンクを張る相互参照も盛んで、コミュニティ内で「話題」のトピックには自然と注目が集まるメカニズムができている。最近では、Weblogを介して「口コミ」で情報が広がり、マスメディアが後追いでそのトピックを取り上げるという現象も起こっており、そういった面からもWeblogは新しいメディアとして注目されている。
 アメリカでは「Blogger」や「Movable Type」といったWeblog運営支援サービス・ツールが普及しており、Weblogを簡単に開設し、記事を追加・更新できる環境が整っている。
 日本にも似たような形式のサイトが数多くあり、「個人ニュースサイト」または単に「日記サイト」などと呼ばれているが、これはアメリカで産まれたWeblogを導入したものではなく、独自に発生・進化してきたものである。日本の一部のネットコミュニティでは、アメリカでWeblogが注目される以前から個人ニュースサイトが定着していたこともあり、「Weblog」と呼ばれることを嫌うサイトオーナーもいる。
「IT用語辞典」から引用
もうほとんど、わたしの語るべきことはなにもない、といえます。とはいえ「“トラックバック機能”」が実際にはどう機能するのか、なかなかイメージしにくいのがわたしの現状です。
さて、わたしの場合、blogへの興味は、上記の「コミュニティが形成」等々がイメージされる、などというものではありませんでした。下記の補記「※新・更新記録/編集後記 ODIC Log」でみられるように、投稿や検索機能が充実した「更新記録/編集後記」ページをどう作成するか、でした。
次節でこの「新・更新記録/編集後記」で使用した「P_BLOG」のインストールや設定を紹介し、具体的な中でblogの理解を深めるようにします。


P_BLOG

ここでは取り上げるP_BLOGはPHPで作成されています。これ以外にもWeblogツールは多く、言語もPerlやRubyと多種です。よく知られているツールは、上記の引用のように「Blogger」や「Movable Type」でしょう。
現在「blog」という言葉は名詞であったり動詞として使われますが、語源となると諸説あり、たとえば「1997年12月、ジョーン・バーガー運営の“Robot Wisdom Weblog”が最初にweblogをこの正式な名称として使った」などの記事がWeb上で見かけられます。
このように、状況は数年前からのことです。Web史としてはもうずいぶん古いということになるのでしょうが、現在注目されているのは、利用者が急増したということに起因するのではないでしょうか? blogの機能から、一人でどうのこうということではないからです。環境としても多くのISPでblogサービスが開始されました。

閑話休題。P_BLOGはApache、PHP、MySQLで稼働します。
まず、P_BLOG用のデータベースを作成しておきます。P_BLOGを利用するあなたが、データベース作成権限がないばあい、これは管理者の作業です。

# mysql -u root -p
Enter password: xxxxxxxx
Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is 140 to server version: 3.23.58-log

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer.

mysql> create database tako_blog;

これで「tako_blog」というデーターベースが作成されました。次にクライアント「tako」をユーザ追加し「tako」がこの「tako_blog」のアクセスできる権限を与えます。
ちなみに、ここで記述した「tako」や「root」はMySQLというデーターベース上でのことです。Linuxアカウントユーザとは関係ありません。

mysql> GRANT ALL ON tako_blog.* to tako@localhost IDENTIFIED by "passwordを記入";
mysql> FLUSH PRIVILEGES;   ユーザテーブルのリフレッシュ

ここからはクライアント(=Linuxアカウントユーザ)としてできる作業です。
まず、補記に記載したP_BLOGサイトから「P_BLOG_v1.0RC1.tar.gz 」を慣例である「/usr/local/src」にダウンロードします。続いて「/home/tako/public_html/blog」に展開します。もちろん「/home/tako/public_html/blog」にダウンロードしてそこに展開しても問題ありません。

$ cd /home/tako/public_html/blog
$ tar zxvf /usr/local/src/P_BLOG_v1.0RC1.tar.gz

[ 追記 2005.09.18 ]
P_BLOGがバージョン1.0正式版(安定版1.0)P_BLOG_ver.1.0.tar.bz2となっていました。このバージョンをインストールする場合、展開がコマンド「tar」ではうまく行きませんでした。そこでインターネットで検索し、うまくいったのは「bzcat」コマンドを実行し、パイプで「tar」に渡すという手順でした。

$ cd /home/tako/public_html/blog
$ bzcat /usr/local/src/P_BLOG_ver.1.0.tar.bz2 | tar xf -

準備が整いましたので、解凍でできた「/home/tako/public_html/blog/P_BLOG_v1.0RC1/SETUP/index.php」にブラウザでアクセスして設定を行います。
例えばURLは「http://www.domain.co.jp/~tako/blog/P_BLOG_v1.0RC1/SETUP/index.php」といったことになるでしょうか。環境に合わせて読み替えてください。
ブラウザでアクセスしたあとは対話式で設定していきます。わたしは以下のサイトを参考に設定を行いました。以下に紹介します。

dev blog/CMS インストールガイド

概略は環境設定、データベーステーブルの作成、blog管理者の登録等となります。最後に設定が終われば「SETUP」ディレクトリは削除しておきましょう。
この他の使い勝手や操作は、随時「更新記録/編集後記」で紹介していくことにします。

各種設定


[ カレンダー ]

カレンダーを利用するには「menu_middle.inc.php」ファイルでプラグインを読み込みます。パスは「/P_BLOG/include/user_include/menu_middle.inc.php」とし、書式と内容は以下です。

<?php
$menu_middle =<<<EOD
{$plugin['PBPROJ']['calendar']}
EOD;
?>


[ メニューの追加 ]

メニューの追加は「/P_BLOG/include/user_include/menu.inc.php」に記述します。

<?php
$menu_list = array(
'Articles' => 'index.php',
'Files' => 'files/index.php',
'Link odic' => 'files/akira.php',
);

ここでは「files/akira.php」が、リンクファイルとなります。独自にこのHTMLファイルを作成すればOKです。ですが、フレーム等はありません。

まとめ

P_BLOGを使ってみての感想ですが、こういう言い方が許されるなら「キモはTrackback」ということになるでしょう。
たとえば「逆強制リンク」といっても、使ってみないと何のことやらわかりませんでした。一度できればなんということはないのですが、さてさてでした。そこでこういう言い方はどうでしょうか。要は「留守番電話にメッセージを入れる」ようなもの、です。誤解があるかもしれませんが「あなたのblog記事に関心があったので、わたしのblogに私見を書きました。読んでください」という具合です。 この広がりが、blogでいわれるコミュニティーをかたち作くる、ということになるものと思われます。

補記

《 ■ 参照URL   ※サイト内参照ページ    引用、参照書籍 ■ 》
P_BLOG
dev blog/CMS インストールガイド
※新・更新記録/編集後記 ODIC Log
『実践セキュリティ』 著/白崎博生 刊/ASCII

*“このページの作成にあたり、上記に掲げたURLや書籍を参考にしました。謝意を表します。具体的な引用については明記しました。内容の間違いや、誤字は筆者の責任であり、関係する参照先の責任ではありません”

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